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追憶と、踊りながら [英国映画]

『追憶と、踊りながら』は、ロンドンを舞台にした
インディペンデント系の映画作品です。
ストーリーなどはこちら。
http://www.moviola.jp/tsuioku/


規模の小さい、ローバジェットの作品ながら、
ロンドンそして英国の抱える問題、
特定の国でなくても起こりうる親子間の問題や老人問題など
さまざまな事柄に触れながら、
喪失、孤独、それぞれの生き方を描いている作品です。
こう書くと社会派の堅苦しい映画のようですが、
ゆるやかなリズムと美しく儚い映像にひきつけられてゆきます。
町の片隅に、こんな人たちが悩み戸惑いながら
暮しているんだなあと思うと、切なくなります。

中でも監督自身が同性愛者で、同様にカミングアウトした
英国人俳優ベン・ウィショーがゲイの青年役で出演しているので、
さりげないしぐさに真実味があります。

ホン・カウ監督にインタビューする機会がありました。
映画では、ベンと恋人役の青年のラブシーンがあるのですが、
監督が非常に細かく演出したと語っていました。
こんなことまで指定されているのか、とびっくりしたこともありました。
また、そのシーンでの声についてはベンの提案で、トーンを落とし、
それが非常に合っていたそうです。

s-2015-02-03 23.08.03.jpg

監督はベンとその恋人のラブシーンはとても重要だと考えていて、
3回でてくるのですが、本当はもっと多く入れたかったそうです。
今まで私が見た映画の中での男性同士のラブシーンでは
いちばんナチュラルで美しく感じました。

また、作品では素人に近い新人から超ベテランまで演技経験というか
俳優としてかなりの格差があri,
理解できる言語も異なるキャストが揃っていたため、
演技指導はちょっと変わっていたようです。
相手に合わせて中国語だったり、英語だったり、
さらに紙にメモを書いてそっと渡したり。
そんなことができたのも、複数の言語をあやつれる監督ならでは。
いろいろな質問に真摯に答えてくれる監督とお会いして、
より映画が大好きになりました。

博士と彼女のセオリー [英国映画]

今年は英国映画により注目が集まる予感。

その皮切りになりそうなのが、『博士と彼女のセオリー』。
これは現代宇宙論に大きな影響を与えた、
天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いた作品です。

私達は、難病と戦いながら驚くべき頭脳の持ち主である
ホーキング博士の姿しか思い浮かばないけれども、
この映画は博士がまだ大学院で学んでいた時代から、
妻ジェーンとの出会い、
脳の命令が神経に伝わらなくなるニューロン疾患という
難病に冒され、徐々に体の自由がきかなくなっていくさま、
その間博士号の取得、ジェーンとの結婚、妻の妊娠、余命宣告
さまざまな出来事が彼の前にかわるがわるやってくる。

苦しいことを次々と踏み越えてゆくホーキング博士と
強い愛をもって彼をサポートするジェーンの
パワーに脱帽する。
博士に扮するエディ・レッドメインは、イートン校からケンブリッジ大学に
進んだエリートで、学部は違えど博士の後輩にあたる。
その彼の少年ぽさの残る学院生時代の姿から、
病気の進行具合によって変化していく表情や動きの描写にも
圧倒される。

見どころは博士、そして妻ジェーンの
人生との向き合い方なのだけれど、他にも英国ファンなら
興味深いエピソードがいくつもある。

教授の舌を巻くホーキングの発想と知性が生まれた
場所は、彼が在学していたケンブリッジ大学。
ロケの多くは大学とケンブリッジの街で撮影された。

1960年代だからなのか、大学での彼らの
滋味ながらもシックな装い。
ケンブリッジ名物のパントのシーンも出てくる。

私はこのパントが大好き。大学内を流れる川を、
棒を操りながらボートでめぐるのだけれど、
両岸には柳の木、そして大学の建物が。
そんなところにも興味を持って見ることができる作品です。

2010kiltuksub 843.JPG

以前訪れたケンブリッジ大学でのパント体験。




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